
【羽生結弦】66年ぶりの五輪2連覇 ジャンプ、スピン、ステップの全方位に秀でたオールラウンダー

コナミスポーツクラブ泉のリンク(現・アイスリンク仙台、地図)で1999年に佐野稔が開催した子供スケート教室に姉が通い始め、この姉の影響により羽生も4歳でスケートを始めた。都築に個人指導を受けるようになったのは小学3年からだが、友達と遊びたい時期に練習ばかりがハードになっていったため、このときはスケートが嫌になり野球をやりたいとも言い出した。しかし「好きで始めたことに屈したくない」と練習を続け、翌2004年10月に初出場した全日本ノービス(Bクラス)で優勝。9歳で初めて金メダルを獲得
Yuzuru Hanyu (JPN) - Gold Medal | Men's Figure Ska
format_quote冬季オリンピックの個人種目で日本人が連覇を果たしたのは史上初である[207]。また冬季五輪ではチャールズ・ジュートローが1924年に第1号獲得者となって以降、通算1,000個目の金メダルとなった[208][209]。25日のエキシビションでは「ノッテ・ステラータ(星降る夜)」で大トリを務めた。男子シングルの金メダリストがオリンピックのエキシビションで大トリを飾るのは、2006年トリノオリンピック金メダルのプルシェンコ以来であり、日本人メダリストが最終演技者を努めたのは史上初となる[210]。被災地の復興の願いを込めた演技で大役を果たし、平昌オリンピックを終えた[211]。
「この試合は勝たないと意味がないと思っていた」との覚悟に勝った偉業だが[212]、連覇にいたるまでの4年間は怪我や病気に苦しんだ。しかし「もし何もなくうまくいっていたら、たぶん金メダルをとれていなかった」とし、さまざまなアクシデントから学んだ経験を生かせた結果と総括した[213]。会見では痛み止めの服用なしではジャンプを跳べる状態にはなく、治療期間が必要と明かしたが[214]、日本に帰国後の3月7日に「右足関節外側靱帯損傷、腓骨筋腱損傷」との診断結果を日本スケート連盟を通じて発表。約2週間の安静と3か月間のリハビリ治療を要する診断を受け、2連覇がかかっていた世界選手権の出場を断念し、シーズンを終えることとなった[215]。3月2日、菅義偉内閣官房長官が国民栄誉賞授与の検討を安倍晋三内閣総理大臣から指示されたと発表[216]。
平昌オリンピック金メダル(66年ぶりの五輪2連覇・アジア初)
【世界最高得点!】羽生結弦選手<男子ショートプログラム/四大陸フィギュアスケート選手権2020 in
format_quoteジャンプ、スピン、ステップの全方位に秀でたオールラウンダーである[401][402]。
ジャンプは、準備動作が少なくてもただちに跳ぶことができるのが特徴で[403]、踏み切りから着氷後の流れまで美しく跳び幅があり、GOE(出来栄え点)加点を得るための8つの評価要素をすべて満たしている質の高さが特長[404]。 このためクリーンに跳ぶとGOE満点となる3点(現在は5点)、または満点に近い高い加点を獲得する[405]。試合では4種類の4回転ジャンプ(トウループ、サルコウ、ループ、ルッツ)を跳ぶが、最大の武器は確実に加点のつくトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)である[406]。 質の高さに加え、踏み切り直前に「カウンター」と呼ばれる難しいターンを行ったり、両足のつま先を外側に向けたスプレッドイーグルから踏み切り、着氷後にすぐイーグルに戻ったりなど、ジャンプへの入り方や出方の難度の高さなどからも常に2 - 3点のGOEがつき、トリプルアクセルだけで確実に11点以上を稼ぐ[注 7]。特に基礎点が1.1倍となる演技後半に組み込んだトリプルアクセルからの連続ジャンプは、めったにミスをしないことからも4回転以上の強力な得点源となっている。
このように、基礎点の高い高難度のジャンプ構成を成立させたうえで、各要素を確実に高い質で決めることから[407]、高いGOE評価を獲得する。この完成度の高さが羽生の強さである[408][409]。例として、世界記録を塗り替えた2015年グランプリファイナルでは20.18点の加点(当時の4回転トウループの基礎点は10.3点。つまり加点だけで4回転ジャンプ2本分の基礎点に匹敵する)を獲得している[410]。
スケート技術と特徴